◆ フラット・ケーブル用の 10ピン・コネクタを圧接して取り付ける
フラット・ケーブルはカラーのものを使います。 この色には意味があって、抵抗のカラー・コードと同じです。 長さは約 2m 用意してください。
ケーブルの色分け
茶:1 赤:2 橙(だいだい):3 黄:4 緑:5 青:6 紫:7 灰:8 白:9 黒:0(10)
余談ですが、線材のコードは cord 、 カラー・コードのコードは code 、 ついでにギターやキーボードの和音のコードは chord ですから混同しないようにしましょう。
「すだれ」 と呼ばれているフラット・ケーブルの場合は、下の写真のようにところどころ離れています。 (離れているところ)+(くっついているところ) = 10cm なので、長さを知るにはそれを数えていってもよいです。 すだれタイプのフラット・ケーブルは、原則としてくっついているところの真ん中で切る習慣を付けておきましょう。
今回使うのは、下の写真のような 10極のコネクタです。 三つの部品で構成されています(ウがない場合もある)。 三角の印があるほうが 1番です。
10芯フラット・ケーブルは文字通り 10本の線がフラットに並んでいるわけですが、コネクタの方は 5ピンが 2列になっていましたよね。 この関係はどうなっているのでしょうか。
アの部品をもっとよく見てみましょう。
いかがでしょう。 奇数の金具と偶数の金具が 2列に配置されていますね! しかもそれらが互いに 1.27mm だけずれているのです。 さらにいうと、この黒いハウジングの中で、奇数の金具は左に 0.635mm ずれており、偶数の金具は右に 0.635mm ずれています。 そうすることで、上下の端子が縦にぴったりそろっているのです。 こうして 1.27mm ピッチのフラット・ケーブルが 2.54mm ピッチの 2列配列に変換されているのです。
構造がわかったところで、作業に移りましょう。 アとイを軽く合体させてください。 本当に軽くでよいです。
フラット・ケーブルの 1番(茶)をコネクタの三角印に合わせて挿し込みます。
さて次は、どこの家庭にもある・・・とはいかないでしょうけど、あると便利な万力(まんりき:ベンチ・バイス)を使います。 写真では 75mm のものを使っていますが、50mmのものでも充分です。 ホーム・センタでも売っていますので、いちど見に行ってみてください。 見た目や効果に比べて、それほど高額というわけでもありません。 これを使ってゆっくり締め付けていきます。
このときフラット・ケーブルが真っ直ぐ入っているか確かめてください。 もし斜めになっていたりずれていたりすると、となりの電極にささってショートしてしまいます。
簡易的なフラット・ケーブル圧接工具の例 Pro'sKit 6PK-214
ここまでの作業で、下の写真の状態になりました。
下の写真のように、無理に引っ張らないように注意しながら折り返してください。
そこへ先ほどのウの部品を取り付ければ、フラット・ケーブルへのコネクタ取り付けが完了します。
なかなかカッコ良くできあがりました。
最後に、今回の工作では使わない 7番から10番の線を切り取ります。 くれぐれも 6番の線を傷付けないように気を付けてください。
次回は 2.5mm ピッチの 6ピン・コネクタの取り付けを行います。 ターミナル(端子)という銀色の小さい部品を線材に圧着するところを詳しく説明します。
『参考文献』
「試しながら学ぶHC08マイコン入門」 (CQ出版)
第2章 工具の使い方に慣れよう
第9章 USB-HC08デバッグ・ツールを自作する
Appendix F KMC908QY4Aユーザ・モード・モニタ入りマイコンの知識
筆者のホームページ 『マイコン工作の実験室』
組み込みエンジニア KAWANO
