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AKI-PIC2プログラマを使ってみる


 AKI-PIC2は、秋月電子が販売しているPICkit 2互換のPIC用プログラマです。写真1のようにZIF(ZIP)ソケットが載っているのが特徴です。PC上のソフトウェアからはPICkit 2と同様に扱われます。MPLAB IDEからの使い方は以前に紹介しているPICkit 2の使い方[1][2]と同じなので、今回は、主として PICkit 2 プログラミング・ソフトウェアから使う基本的な方法を紹介します。


AKI-PIC2-full(s).jpg 写真1 AKI-PIC2 プログラマ。USBケーブルとICD2ケーブルが付属し、CD-R(写真にはない)にマニュアルとソフトが入っていた。

[1] PICkit2 を使ってみよう(プログラマとして使う) (1/2)
[2] PICkit2 を使ってみよう(デバッガとして使う) (2/2)


AKI-PIC2 プログラマをみる

 写真2を見てください。AKI-PIC2 プログラマのUSBコネクタは通常の大きさのタイプです。PIC書き込み用のソケットは、8, 14, 18, 20ピンPIC用と、28, 40ピンPIC用に分かれて二つ設けられています。いずれも、PICは上が1ピン側になるようにし、ソケットの上側にあわせて挿し込みます。

 LEDとスイッチはPICkit 2と同じようにあります。PICkit 2とコネクタ形状が違いますが、ICD2コネクタとICSPコネクタには、PICkit 2と同じ信号(VPP, VDD, GND, PGD, PGC, AUX)が出ています。ICSPでオンボード書き込みや、デバッグをするときには、どちらかのコネクタを使います。

 PICkit 2と違うのは、T/Bジャンパです。オンボードのソケットを使うときには、このジャンパのセンタ・ピンとT側のピンをショートしておきます。ICSPで使うときには、センタとB側のピンにジャンパを挿し込みます。


AKI-PIC2m.jpg 写真2 AKI-PIC2プログラマ上の配置

PICkit 2 プログラミング・ソフトウェア

 PICkit 2 プログラミング・ソフトウェアを付属のCDからインストールするか、最新版をマイクロチップのPICkit 2のページから、PICkit 2 V2.61 Install(マイクロソフトの .NET Frameworkをインストール済みの場合)またはPICkit 2 V2.61 Install with .NET Framework( .NET Frameworkのインストールがまだか不明な場合)をクリックして、PICkit 2 プログラミング/ソフトウェアをダウンロードして、インストールを開始します(図1)。インストールにあたってはとくに難しい点はありません。


PICkit2-2.61-1.png 図1 インストーラを起動したところ

AKI-PIC2 プログラマを使ってみる

 AKI-PIC2上のジャンパがT側になっていることを確認して、USBケーブルでAKI-PIC2をパソコンとつなぎます。PICkit 2プログラミング・ソフトウェアを起動すると図2のように表示されます。書き込めるファイルはMPLAB IDEなどで作成したHEXファイルです。
 ここではPIC16F887に、pic16f887-test.hexを書き込んでみます。回路図は図3のとおりです(回路は以前の記事と同じで、ソース・ファイルはpickit2-led.zipに含まれています)。


PIC-kit2-fig.png 図2 PICkit 2 プログラミング・ソフトウェアを起動したところ


test02.png 図3 お試し回路, 電源は5Vにしてください。図では省略していますが、VDD, VSS間に0.1[uF]程度の積層セラミック・コンデンサを入れたほうがよいです。

 書き込みは簡単です:

  1. PICkit 2 プログラミング・ソフトウェアで File から Import を選び、pic16f887-test.hexを指定します(図4)。
  2. PICマイコンをソケットに挿し込み、ロックします。ここではPIC16F887なので、右側の28/40ピン・ソケットに1ピン側を上にして挿します。
  3. Writeボタンを押します(図2の真ん中あたり)。しばらく待つと情報が表示されている部分に緑色の背景で「Programming Successful.」と表示されて、書き込みが終了します(図5)。
  4. ソケットのロックを解除して、PICマイコンを外します。
 さらに、図6のようにProgrammerメニューの中の「Write on PICkit Button」にチェックを入れておくと、AKI-PIC2 (PICkit 2)のボタンを押すと書き込みを始めるようになります。複数のPICマイコンに同じプログラムを書き込む場合に、パソコンを操作しなくて済むようになるので便利です。


PIC-kit2-import.png 図4 FileからImportを選ぶ
 

PIC-kit2-success2.png 図5 書き込み成功


PIC-kit2-button.png 図6 「Write on PICkit Button」にチェックを入れておくと、AKI-PIC2 (PICkit 2)のボタンで書き込みを開始できる

オプションのボード

 ICD2コネクタに付属のケーブルを利用してつなぐ、写真3のボード(AKI-PIC2アダプタ)が販売されています。横から見ると写真4のような構造になっていて、上側にPICマイコンを載せ、マイコンと基板の間にAKI-PIC2アダプタが入るようになっています。ジャンパ・ピンはB側にして使います。上部にRUN/PGMを切り替えるスイッチがついていて、RUNのときには全てのピンがマイコンと基板の間でつながり、ICSPでインサーキットプログラミング/デバッグができます。
 PGMにすると、PICのVPP, ICSPDAT(PGD), ICSPCLK(PGC)ピンが基板から切り離されます。VPP, ICSPDAT, ICSPCLKを使用する回路を作ったときにも、書き込みがマイコンの抜き差しなしにできるので便利になりそうです。
 注意が必要なのは、電源ピン(VDD, GND)です。電源ピンは、RUN/PGMに関係なくAKI-PIC2、マイコンと基板の三つで、つながっています。そのため、回路の電源を切って書き込みをしようとすると AKI-PIC2 から電源が供給されますが、実際には電流が足らなくなる可能性があります。また、電源を入れたまま、VPP, ICSPDAT, ICSPCLKを切り離しても問題がなく、PICの動作が止まってもよい回路にしておく必要があります。


10_AKI-PIC2-adapter1(s).jpg 写真3 AKI-PIC2アダプタ。写真は14, 18, 40ピン用で、ほかに28ピン用がある。
 

10_AKI-PIC2-adapter2(s).jpg 写真4 AKI-PIC2アダプタを横から見たところ。上にPICマイコンを載せる。

PICkit 2について詳しくは

 より詳しくはマイクロチップのユーザーズガイド[3]も参照してみてください。できれば最新の英語版も確認することをお勧めします。PICkit 2 プログラミング・ソフトウェアについては「第1章PICkit 2プログラマの概要」「第2章操作ガイド」に、MPLAB IDEからの書き込みに関しては「第4章PICkit 2 Debug Express」に書かれています(簡単に知りたい場合には[1][2]もどうぞ)。 


[1]PICkit2 を使ってみよう(プログラマとして使う) (1/2)
[2]PICkit2 を使ってみよう(デバッガとして使う) (2/2)
[3]PICkit 2 マイクロコントローラ プログラマ ユーザーズガイド(DS51553, 日本語)

光永 法明

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