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OSBDMで使うデバッグ・モード導入装置 (3)


デバッグモード導入装置 OSBDMを使うとデバッグ・モードに入りにくい

 OSBDMを使っていると,デバッグ・モードに入らない場面に出くわします.なぜ,OSBDMでだけ問題が起こるのでしょうか.

USBSPYDER08の場合

 理由を探るために、ほかのデバッグツールではどうやって解決しているのかを見ていきます.

 USBSPYDER08は,Freescaleのある特定のマイコン専用のデバッグ・ツールです.デバッガ・ソフトウェアがマイコンと通信できないと判断すると,このようなダイアログが表示されます.

パワー・オン・リセット・ダイアログ

BDM通信を有効にするアクティブ・バックグラウンド・モードに導入するために、 あなたのターゲット・ボードをPower On Reset (POR : パワー・オン・リセット)する必要があります。

1. ターゲット・ボードの電源をOFFします。

2. ターゲット・ボードの電源をONします。

3. 「OK」ボタンをクリックします。

 ソフトウェア開発者は,このダイアログに従って,システムの電源をOFF/ONしてパワーオン・リセットを発生させます.この時,USBSPYDER08が,BKGD/MS端子をLOWに固定しているので,デバッグ・モードに入り,デバッガはマイコンと通信することができるというわけです.

USBMULTILINKの場合

 USBMULTILINKを使う場合にも,パワーオン・リセット以外にデバッグ・モードに入るすべがないという状態が発生します.このとき,デバッガは,USBSPYDER08と同じように電源再投入を指示するダイアログを表示します.

電源再投入ダイアログ

ターゲットMCUの返答がありません.MCUの電源を0.1V以下まで落とし,MCUの電源を投入し,OKボタンをクリックしてください.すると,パワーオンリセット・シーケンスを経て,デバッグ・モードへと入ろうとします.(現在,BKGD端子はLOWに設定されています.)

 ダイアログの内容こそ違いますが,ソフトウェア開発者に電源のOFF/ONによるパワーオン・リセットを促しているのは,USBSPYDER08の場合と同じです.

OSBDMの場合

 さて,OSBDMの場合には,どうなるかというと,同じようなダイアログは表示されません.出てくるダイアログは,こんなものです.

OSBDM設定ダイアログ 通信できないダイアログ

現在,ハードウェアと通信することができません.実行ファイルをロードする前に接続を試みてください.

という表示が出てきますが,デバッグ・モードに入らないから通信できるわけがありません.デバッグ・モードに入れるためには,パワーオン・リセットの間,BKGD/MS端子をLOWに固定する仕掛けが必要なのです.

 問題解決の方法は見つかりました.次回から,問題を解決するための装置を作成していきます.

田中範明(noritan.org)

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