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STM8Sマイコンを使った最初のアプリケーション (1)


 Embedded Technology 2009というイベントで,STマイクロエレクトロニクス社STM8-Discoveryという評価ボードを入手しました.せっかくだから,開発環境をインストールして,使ってみましょう.最初のアプリケーションは,おなじみのLEDチカチカですね.

STM8S-Discovery STM8S-Discoveryの構成

 STマイクロエレクトロニクス社(以下ST社)の STM8S-Discovery は,「ST-Link モジュール」と「被評価マイコンモジュール」の二つの部分から構成されています.

ST-Linkモジュール

 USB コネクタが接続される部分が, ST-Link モジュールです.このモジュールは, PC に接続されると, USB メモリなどと同じ,マスストレージ・デバイスとして認識されます.

ST-Linkモジュール

 ST-Link モジュールの役割は, PC と STM8S マイコンの間で信号のやり取りをすることです. PC 側のインターフェースには USB が使用され, STM8S マイコン側のインターフェイスには, SWIM と呼ばれる ST社 独自のプロトコルが使用されます.

 ST-Link モジュールは,単体で ST-Link デバッガとしても使えます.その場合には,被評価マイコン・モジュールを切り離し, SWIM プロトコル・ヘッダ(CN7)を使います.

 ST-Link モジュールで使用されているマイコンは, Cortex-M3 が搭載された ST社STM32F103C8T6 という STM8S マイコンよりも高性能なマイコンです.基板上には,このマイコン自身のプログラミングを行うための JTAG コネクタ(CN5)を搭載するためのパターンも用意されています.

被評価マイコンモジュール

 ST-Link モジュールの反対側には,被評価マイコンが搭載されたモジュールがあります.

被評価マイコンモジュール

 このモジュールには,16MHz水晶発振子(X1)と LED (LD1)が搭載されています.また,タッチ・センサ用のパッド(TS1)も用意されているので,簡単にタッチ・センサのアプリケーションを試すことができるようになっています.

 被評価マイコンの電源は,ジャンパ(JP1)により, VBUS(公称5V) とレギュレータ出力の 3.3V から選択できるようになっています.いずれも, USB コネクタから給電されます.

 被評価マイコン・モジュールには,1.27mmピッチ SOIC のパターン付きのフリーエリアも設けられています.簡単な回路なら,この基板だけで試してみることもできそうです.

SWIMプロトコル

 二つのモジュールは, Single Wire Interface Module (SWIM) と呼ばれる ST社 独自のプロトコルで接続されます.必要な信号線は,わずかに1本です.この1本の信号線を使って, CPU やほかのペリフェラルの動作を妨げることなく,マイコン内部の状態を観測し,また変更することができます.

 SWIM プロトコル自身については,この記事では取り上げません.興味のある方は, ST社 のユーザ・マニュアル UM0470 (STM8 SWIM communication protocol and debug module) を参照してください.

もっと知りたい

 STM8S-Discovery 評価ボードのハードウェアについて,もっと知りたい場合は, ST社 のユーザ・マニュアル UM0817 (STM8S-DISCOVERY) を参照してください.このマニュアルには,回路図も記載されています.

 また,出荷時に STM8S-Discovery 評価ボードに書き込まれているアプリケーションについては,ユーザ・マニュアル UM0833 (Adjustable LED blinking speed using STM8S-DISCOVERY touch sensing key) に記述されています.

 次回は,開発環境をインストールします.

田中範明(noritan.org)

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コメント (1)

STM8sの統合開発環境(Integrated Development
Environment:IDE)をInstallしていますが、Fileが
分かりません。gdb7.zipをDownLoadし解等しましたが
これで良いのでしょうか???

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