« OSBDMで使うデバッグ・モード導入装置 (4) | メイン | 78KマイコンでLED温度計  »

STM8Sマイコンを使った最初のアプリケーション (4)


STM8S-Discovery プロジェクトを作ろう

 ようやく,開発に必要なソフトウェアがインストールできました.インストールした開発環境を使って,プロジェクトを作っていきます.

ST Visual Develop を起動する

 まず,「スタート」メニューから,「すべてのプログラム → ST Toolset → Development Tools → ST Visual Develop」とたどって,STマイクロエレクトロニクス社(以下ST社)の統合開発環境(Integrated Development Environment: IDE)である ST Visual Develop(以下STVD)を起動します.

ST Visual Develop 起動

 スプラッシュが消えたら,プロジェクト作成作業開始です.

ワークスペースを指定する

 プロジェクトは,ワークスペースと呼ばれる場所に置かれます.ひとつのワークスペースの中に複数のプロジェクトを配置することも可能です.プロジェクト作成のためには,まず,ワークスペースを作成しなくてはなりません.

 ワークスペースを作ってから,プロジェクトを作って,本来はそんな手順が必要なのですが,これを一度に済ませる方法が準備されています.まずは, STVD のメニューから,「File → New Workspace...」を選びます.

New Workspace ダイアログ (1)

 すると, New Workspace というタイトルのダイアログが開きます.いくつか並んだアイコンから, Create workspace and project と書かれたアイコンを選んでダブルクリックすると,ダイアログが変化します.

New Workspace ダイアログ (2)

 この画面では,ワークスペースのファイル名とワークスペースの場所を指定します.ワークスペースのファイル名とは,簡単に言うとワークスペースに付ける名前です. STVD では,ワークスペースに名前をつけて区別しています.ワークスペースの場所として指定するのは,フォルダへのパスです.

 この例では,ワークスペースのファイル名に workspace01 という名前をつけて, C:\Projects\STVD\ws01 というフォルダに配置することにしました. OK ボタンをクリックして,次に進みます.

ワークスペースフォルダ作ります

 ここで指定したワークスペースのフォルダは,存在しないため,新規に作成してもよいかどうかを聞いてきます.「はい」ボタンをクリックして,次に進みます.

プロジェクトを指定する

New Workspace ダイアログ (3)

 この画面では,プロジェクトのファイル名とワークスペースの場所,それにツール・チェーンとその場所を指定します.

 プロジェクトのファイル名もプロジェクトを区別するための名前です.ここで指定したプロジェクトの場所にプロジェクト固有の情報が保存されて行きます.この例では,プロジェクトのファイル名に project01 という名前をつけて, C:\Projects\STVD\ws01\proj01 というフォルダに配置することにしました.

 この画面では,ツール・チェーンについての情報も指定しなくてはなりません.ツール・チェーンとは何でしょうか.ここでいうツール・チェーンは,使用するコンパイラのことを表しています. STVD には,コンパイラが含まれていません.そのため,外部のコンパイラを使用する必要があります.そこで,ここで指定した場所にあるコンパイラを利用してアプリケーションを開発しようというわけです.

 この例では, COSMIC社STM8 用コンパイラをインストールしましたので,リストから STM8 Cosmic を選択します.また,コンパイラの場所には,インストールしたフォルダを指定します. OK ボタンをクリックして,次に進みます.

プロジェクトフォルダ作ります

 ここで指定したプロジェクトのフォルダも,存在しないため,新規に作成してもよいかどうかを聞いてきます.「はい」ボタンをクリックして,次に進みます.

マイコンを指定する

MCU Selection ダイアログ

 この画面では,使用するマイコンの型番を指定します.ここで使用するマイコンは, STM8S-Discovery に搭載されている STM8S105C6 です.該当のマイコンを選択し, Select ボタンをクリックし,さらに OK ボタンをクリックします.

プロジェクトの出来上がり

プロジェクト作成直後のIDE

 以上でプロジェクトができあがりました.プロジェクト作成によってできあがった構成を「ワークスペース・ペイン」で見ることができます.

ワークスペースの構成

 ワークスペース workspace01 の中にプロジェクト project01 が配置されています.また,プロジェクトは,ソースファイル,インクルード・ファイル,外部依存ファイルの三つのカテゴリで分類されています.プロジェクト作成直後の状態では,ソース・ファイルに main.cstm8_interrupt_vector.c というファイルが存在し,外部依存ファイルには mods.h というスタック・モデルを示すファイルが関連付けられています.

 プロジェクトができあがったら,忘れずに保存しましょう.メニューの「File → Save Workspace」を選択するとワークスペース全体の状態を保存することができます.

 次回は,アプリケーション設計の方針を決定します.

田中範明(noritan.org)

カテゴリ:

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.eleki-jack.com/mt/mt-tb.cgi/3814





カテゴリ

会社案内
情報セキュリティおよび個人情報の取り扱いについて

コメントとトラックバックは、spamを予防するために、編集担当が公開の作業をするまで非公開になっています。
コメントはそれぞれ投稿した人のものです。

Powered by
Movable Type 4.1
/*yahoo remove*/