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自転車速度計(4)
 ――輪行による実証試験――


 春になったので天気の良い日に、前回までで紹介した自転車速度計を取り付けて輪行に行って来ました。関西にはサイクリング・ロードはいくつかありますが、筆者は嵐山-木津サイクリング・ロード(京都府のホームページによると正式名称は「府道京都八幡木津自転車道線」だそうです)が大好きです。
 桂川と木津川の川沿いを走る道で、距離は45.0kmあります。途中の景色などの詳しい話は省略して、今回は作製した自転車速度計が正確に距離を測定できるかの確認ですので、起点・中間点・終点の写真とそれぞれの地点での速度計表示(inset)を示します。

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写真4-1 起点(嵐山)


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写真4-2 嵐山より 18.0km の地点


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写真4-3 嵐山より 32.8km の地点


p-4.jpg
写真4-4 終点の木津(嵐山より45.0km)


 道標に書かれている距離と自転車速度計で表示された距離を比較しますと、二つの中間点と終点の何れにおいても走行距離の表示値が道標に示されている距離の70~80%でした。これは磁気センサ・モジュールからの信号の数え落としに起因すると思われます。また走行中に時速表示を観察していますと、ゆっくりと走っている時は正しいと思われる値を表示しているのですが、時速が11~12kmを越えた場合はむしろ小さい値を表示するようになることに気付きました。
 すなわち速度が速い場合は、磁気センサ近くを磁石が早く通過しすぎて検知できず数え落としするのです。10~11kmあたりまではそれなりに検知できているので、もっと強力な磁石を使用するか、磁石とセンサの距離が近くなるように両者の取り付け方法を工夫するかによって対処できるはずです。そうすることにより、同じ速さで磁石が磁気センサ周辺を通過した場合でも、センサが磁気を検知している時間が長くなるからです。

 というわけで今回の輪行によって、ご近所を走るだけではわからなかったバグとその解決策を発見することができました。実証試験というのは大切です。またこのPICを用いた自転車速度計も、条件付きではありますが、それなりに満足できる性能であることがわかりました。

塩山 洋

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