はてなブックマークに追加   複数のディジタル・マルチメータで自動測定する (連載 第8回)

 SANWAのPC Link Plusは複数のディジタル・マルチメータの入力を処理できます。実際にパソコンの消費電流と、メインとなる5Vの電源電圧を同時に測定して試してみます。
 インテルの新しいプロセッサ Core 2を使って新しいパソコンを組んでみました。小型にするため、マイクロATXのマザーボードで、遊休になっていた、150Wの電源のミニタワー・ケースに収めてみました。CPUの消費電力が増大し容量の大きな電源が使われる中、電源の容量が間に合っているのか、AC100Vの消費電流を測定し電源容量の定格内に入っているか、供給不足で、5Vの電源電圧が変動していないか確認します。
●AC電流の測定はクランプ・センサで
 PCの消費電流はライン・セパレータをコンセントに差し込み、PCの電源ケーブルのプラグをこのライン・セパレータに差し込みました。クランプ・センサは×1の細いほうのリングをクランプしました。そのため、ディジタル・マルチメータで読み取った電圧値(V)を1倍した値がAの単位の電流値となります。
AC電流の測定

●5Vの電圧はドライブの電源コネクタから
消費電力と同時に、電圧も測定することにします。PCのマザーボードに供給している5V電源の電圧測定は、次の写真に示すようにドライブの電源コネクタの赤いケーブルに対応するソケットにディジタル・マルチメータの赤いリードピンを差し込み、黒のケーブルに対応するソケットに黒のリード・ピンを差し込みます。少し強く差し込むと固定できました。
ドライブの電源コネクタから5Vを測定


●連続して測定するためにPC Link Plusを利用
 測定は、PCには東芝のノートPC Dynabook SS、ディジタル・マルチメータはPC5000とPC20を使用しました。PC Link Plusは良くできていて、次の手順で測定を開始することができました。
(1) ポートの検出
 ディジタル・マルチメータとPCのUSBポートを専用のケーブルで接続した後、PC Link Plusを起動します。メニュー・バーのポートを選択し、ポートの検出を選択するとプログラムは各USBに接続されているディジタル・マルチメータを自動で検出します。チャネル1から検出を開始し、ディジタル・マルチメータを検出すると各チャネルにディジタル・マルチメータを割り当てます。PC5000はチャネル1、PC20はチャネル2に割り当てられました。
(2) 取り込み間隔の設定
  メニュー・バーの取り込み間隔を1秒単位で設定できます。ここでは1秒に設定しました。
(3) 設定で、グラフのスケールを設定
 測定結果がグラフ表示されます。スケールは自動で設定されます。必要に応じて、メニュー・バーの設定で手動でもグラフのスケールの設定ができます。
(4) 開始 
 メニュー・バーの開始をクリックすると測定を開始します。測定中は、ディジタル・マルチメータのオート・パワー・オフの機能は働かず、バッテリの寿命の許す限り測定できます。PC5000では数日の連続測定ができました。PC20ではACアダプタもオプションで用意されています。
⑤ 保存
 メニュー・バーのファイル>データの保存で、EXELで読めるファイル形式で測定データが保存されます。

<測定結果>
CPU インテル Core 2 Duo E6400
マザーボード  GIABYTE GA8I945GZME-RH
メモリ       DDR2 533 2GB
DVDドライブ    PIONEER DVD-RW DVR-112L
HDD        Hitachi HDT725025VLA380  シリアルATA 250GB
HDD        ST3160212+A           IDE        60GB

 PCの電源を投入してから、DVDを読み込むなどの処理を行った後に電源を切断するまでを測定しました。
 電流の消費量は電源投入後、0.8Aくらいで安定します。DVDの読み込みなどで電流が増加するか確認するため、DVDビデオなどを再生してみましたが大きな変化はありませんでした。
 次に、ハードディスク間で読み書きを行うため約15Gバイトのフォルダをドライブ間でコピーしてみました。その結果が後半の消費電流が増加している部分です。その場合のピークでも1Aくらいで、電源ユニットの定格150Wの2/3くらいでまだ余裕がありそうです。
 5V電源の電圧は、電源投入直後から5.09Vで安定しています。ペンティアムCPUも消費電力増加が続きましたが、Core2になり、クロックも2GHzクラスに下っても十分な性能を発揮しながら、消費電力も下がっています。CPUの冷却ファンも大型で静粛性に優れ静かなコンピュータになりました。
電圧と消費電力

● アペンディックス 配電盤で消費電力を測定

配電盤で消費電力を測定
 電力会社から単相3線で供給されています。赤、黒がそれぞれ100Vを供給しています。白は中線で赤黒の負荷量の差だけ電流の戻りとなります。赤、黒で最近利用されるようになった家庭用の200V電力供給となります。
 結構な量の電流が流れ、少し節約を考えなければと思います。

ブレーカからの配線をクリップ

 ブレーカからの配線をクリップすると、そのブレーカが分担している範囲での電流消費量がわかります。




神崎康宏

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投稿者: kanzaki 日時: 2007年4月 2日 09:09 | パーマリンク |TOPページへ   ▲画面上へ

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