はてなブックマークに追加   IROS 2008 開催

 ロボットの国際会議 IROS 2008 (2008 IEEE/RSJ International Conference on Intelligent Robots and Systems) がフランス、ニースのアクロポリス国際会議場で9月22日から26日にかけて開催されました。IROS はロボットの2大国際会議のひとつです。もう一つの会議は ICRA (International Conference on Robots and Automation) です。

 学会の国際会議というのは、話し合いをする場ではなく、研究者が自身の研究を発表する場です。参加することで世界の最新の研究動向がわかります。それにあわせて研究向けのロボットの展示がされています。まず、展示されていたロボットの中からいくつか紹介しましょう。

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図1 IROS 会場の入り口は目立たない

展示されていたロボット
 会場を動き回って、人に向かって道を空けてくださいとお願いしていたのが MOBILE ROBOS, INC. のロボットです。超音波センサで障害物には衝突しないようにしているようでした。

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図2 動き回る MOBILE ROBOTS, INC. のロボット

 図3 も MOBILE ROBOTS, INC. のロボットです。こちらはステレオ・カメラ・ユニットのアピールをしていました。カメラ・ユニット内で FPGA による視差計算をするので、簡単に使えるということでした。残念ながら FPGA の再構成は自分ではできないということでした。

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図3 ステレオ・カメラつきの車輪移動ロボット

 図4 は robosoft の4足歩行ロボットです。どこかで見たような形をしています(笑)。といっても、真似をしているというのではなく、構成上必然的に似た形になると思います。

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図4 robosoft の robuDOG

 図5 は BLUEBOTICS の車輪移動ロボットです。卵形をしています。ときどき動いていたのですが、外界センサはよく見えませんでした。

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図5 BLUEBOTICS の車輪移動ロボット

 図6 は Shadow のロボット・ハンドです。空気圧駆動で自由度が非常に高いものです。爪がついているので何をするのか聞いてみたら、ジュースの蓋を開けられるよと答えが返ってきました。

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図6 Shadow の空気圧アクチュエータ駆動のハンド・ロボット

 図7 は Skybotix の軽量な室内用の二重反転プロペラ・ロボットです。よく見るとプロペラのところに日本語の文字が見えます。実はおもちゃの部品を流用することでコストを削減しているということでした。

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図7 Skybotixの軽量2重反転プロペラ・ロボット


 こういったロボットは、研究用プラットホームと呼ばれるロボットです。工場で活躍する産業用ロボット、AIBO や wakamaru のように家庭内で使われることを想定したロボットとは少し違います。研究者向けのもので比較的高価ですし、必要なソフトウェアは購入後に作成する必要があり、買ってすぐ実用になるわけではありません。研究テーマにあわせて利用されるため、少しテーマが違うと研究者でも展示会などでしか見ないものも多いです。

ロボットの研究
 IROS 2008 で発表のあった研究を紹介しようと思ったのですが、600件以上の発表から偏りなく紹介するのはとても難しいので、ロボット研究について概略を紹介します。
 大きな研究プロジェクト以外では、完成したロボットを個々の研究者が開発することは難しいことから、各研究者はロボットの部分的機能をさらに高めようとしたり、社会に求められるロボットの追及をしています。たとえば、ヒトの手、目、足、頭脳にあたる部分の機能を高めたり、大勢の人がいる中でロボットがどのように働けばよいのか[1]、あるいはロボット像と現状などを研究しています。また、ロボットやロボットの学習機構を作ることで、より人について理解が深まるのではと追求するアプローチもあります。

 日本のロボット研究については、日本のロボット研究のページに大学の研究室へのリンクがまとめられているので参考にしてください。これからのロボット研究を応援していただければと思います。

リンク:日本のロボット研究

[1] N. Mitsunaga, Z. Miyashita, K. Shinozawa, T. Miyashita, H. Ishiguro, and N. Hagita. "What makes people accept a robot in a social environment - discussion from six-week study in an office -." In Proceedings of the 2008 IEEE/RSJ International Conference on Intelligent Robots and Systems, pp.3336-3343, 2008. (今回の筆者の発表, 総務省の研究委託により ATR 知能ロボティクス研究所で実施した)


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投稿者: yoshida 日時: 2008年10月 7日 15:18 | パーマリンク |TOPページへ   ▲画面上へ

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トラックバック時刻: 2008年10月 7日 18:46

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