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前回に引き続いて、ScratchのWebサイトの活用方法について紹介します。前回は、ユーザ登録、プロジェクトの共有、友達の登録という基本的な機能について解説しました。
今回は「トップページに掲載されているプロジェクトについて」、「ほかのユーザのプロジェクトの閲覧とRemix(リミックス)」、「ギャラリとフォーラムの利用」など、さらなる活用法を紹介します。
ScratchのWebサイトのトップページ(http://scratch.mit.edu)にアクセスしてみましょう。プロジェクトの画像がいくつか並んでいます。サイトにログインした状態であれば、以下のようなプロジェクトの情報が表示されます。Remixや「好き」については、後で解説をします。
- 最新プロジェクト:新しく共有されたプロジェクト
- 注目プロジェクト:Scratchチームによって選ばれたプロジェクト
- 友だちの最新プロジェクト:友達が新しく共有したプロジェクト
- 次の人が選んだプロジェクト:一般公募のキュレータが選んだプロジェクト
- スクラッチデザインスタジオのプロジェクト:出題されているテーマに沿ったプロジェクト
- What the Community is Remixing:多くの人にRemixされたプロジェクト
- What the Community is Loving:多くの人から「好き」をクリックされたプロジェクト
- What the Community is Viewing:多くの人に閲覧されているプロジェクト
注目プロジェクトに選ばれると再生回数が増え、たくさんのコメントが寄せられます。過去の注目プロジェクトの一覧はこちらから見ることができます。参考になるプロジェクトが多く見つかるはずです。
常にページ上部に表示されているメニューのうち、「サポート」のページは、リファレンスをはじめとした有益な情報がリンクされています(図1)。
プロジェクトの閲覧とRemix
各プロジェクトの表示ページには、再生回数やダウンロード回数などの情報が表示されています(図2)。
感銘を受けたプロジェクトを見つけたら「好き?」というリンクをクリックしてみましょう。リンクが「好き!」という表示に変わり、「○人が好きになりました」というリンクにあなたの情報が掲載されます。
また、お気に入りのプロジェクトを見つけたら、後からアクセスしやすいように「お気に入り」に追加することもできます。「お気に入りに追加しますか?」というリンクをクリックすると、自分のユーザのホーム画面の下の方にある「お気に入り」に追加されます(図3)。

この連載ではシューティング・ゲームを題材にしていますので、子ども達が作った素晴らしいシューティング・ゲームを紹介しながら、プロジェクトのダウンロードとRemixについて解説します。
まずは、masaishi君のInfinite attackを見てみましょう。
コメントに感想と数字が並んでいますが、数字はゲームで遊んだスコアをコメントとして記入したものです(図4)。スコアが記録できるゲームの場合、こうした方法でコメントをするのも一つの方法です。改良版のInfinite attack2もありますので遊んでみてください。

次にtakumi2000君のxeviouを見てみましょう。takumi2000君は現在小学五年生だそうですが、かなりの力作です。
共有されているプロジェクトのファイルは、画面右の「プロジェクトのダウンロード」という部分のリンクからダウンロードすることができます(図5)。

こうしてダウンロードしたプロジェクトをベースに、違うプロジェクトを作ることをRemixと呼びます。Remixしたプロジェクトを共有した場合は、どのプロジェクトがベースになっているのが表示されるようになっています(図6)。
Remixされたプロジェクトには、リミックス数が表示されるようになり、そのリンクをクリックするとRemixの様子を可視化することもできます(図7)。こうした仕組みにより、ベースとなったプロジェクトの作者に対する敬意を自動的に表現できるようになっているわけです。
ダウンロードしたプロジェクトのスクリプトを読むことで、自分のスクリプトの参考にすることもできます。例えば、xeviouの自機の操作のスクリプトは、キーが離されるまで繰り返しを使って移動を行う方法を採用しており、自機の移動がスムーズになるように工夫されています(図8)。takumi2000君に感謝しつつ、この連載で作っているシューティング・ゲームにも活用したいと思います。
ダウンロードしたプロジェクトのスクリプトが重なって読みにくい場合は、スクリプト・エリアのスクリプトがない部分で右クリックをしてメニューを表示させ、「きれいにする」を選択するとスクリプトを整列させることができます(図9)。

(自分も含めて)ほかのユーザがスクリプトを理解しやすいように、スクリプトにコメントを付けることもできます。スクリプト・エリアのスクリプトがない部分で右クリックをしてメニューを表示させ、「コメントを追加する」を選択します(図10)。

黄色の付箋のような部品にコメントを記入したら、コメントを付与したいスクリプトに付箋を重ねると吹き出しようにスクリプトにコメントを関連づけることができます(図11)。
ギャラリとフォーラムの利用
プロジェクトを集めたギャラリを作ることもできます。ユーザのホーム画面の左下の「ギャラリ」の「ギャラリをつくろう!」というリンクをクリックすると、新しいギャラリを作成することができます(図12)。

名前や説明と、そのギャラリに対して誰がプロジェクトを追加できるかを{自分だけ、私の友だち、誰でも}の3パターンから選ぶことができます(図13)。「誰でも」を選ぶことでコンテストなどに使うこともできます(例えば、http://scratch.mit.edu/galleries/view/147564)。
ScratchのWebサイトにはユーザ同士の情報交換や告知などに利用できる掲示板が用意されています。この掲示板にアクセスするには、ページ上部のメニューの「フォーラム」をクリックします。(図14)。

英語での情報交換がメインとなりますが、ページ中段の「Scratch in other languages」には日本語専用の掲示板があります。ここには質問や告知などを日本語で書き込むことができます。掲示板は、話題を整理するための複数のトピックから成り立っています(図15)。

情報を書き込む場合には、話題に適したトピックがあるかを確認してから書き込むとよいでしょう。トピックを新しく立てる場合は、ページの右上にある「Post new topic」というリンクをクリックして書き込みを行います。プロジェクトの共有を知らせる「こんなプロジェクトを作ったよ!」や「なんでも質問コーナー」などがすぐに活用できます。
日本のScratchコミュニティなど様々な団体がScratchのワークショップなどを開催しています。関東では「こどもプログラミングサークル スクラッチ(http://scratch-ja.org)」(近日OtOMO オトモに名称が変更される予定)が自由に参加できるワークショップを定期的に開催しています。また、日本のScratchユーザのためのメーリング・リストである 「Scratch-jp(https://groups.google.com/group/scratch-jp)」があり、イベントなどの情報が投稿されていますので参加することをお勧めします。
また、Scratch Dayという世界同日開催のイベントも開催されています。昨年の東京会場の様子はhttp://scratch-ja.org/scratch-day-2011-in-tokyoにまとまっています。活用事例などの発表資料を閲覧することができますので、ご覧ください。今年も5月19日にScratch Dayが開催される予定です。日本の開催会場をhttp://day.scratch.mit.eduでチェックしてみてください。
Scratchを使っている教育関係者向けのコミュニティサイトとして、「ScratchEd(http://scratched.media.mit.edu)」があります。日本語の情報はありませんが、Scratchを使った授業例の投稿、教材の共有、議論のための掲示板、イベントの告知などの機能があります。学校などでScratchを利用しようと思っている先生にとっては有益な情報が得られると思います。
今回でScratchのWebサイトの解説は終わりです。次回からはシューティング・ゲームのプログラミングに戻って、ゲームを完成させていきます。
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